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10年目のフクシマ その8 相馬市伝承鎮魂祈念館、被災前の原風景を後世に

公開日:2021年06月25日 最終更新日:2022年01月06日
登録元:「フクシマを忘れない会
タイトル
10年目のフクシマ その8 相馬市伝承鎮魂祈念館、被災前の原風景を後世に

詳細

 写真は福島県相馬市の伝承鎮魂祈念館。「失われた相馬市の『原風景』を後世に残し、遺族の心の拠り所としていくとともに、・・かつての相馬市の姿を知っていたたくための施設です」。

 すでに紹介してきた53億円の原子力災害伝承館が伝えるものと比較して、どうだろうか?と車を少し走らせて訪れた。

 2011.3.11の相馬市の被害状況は、市民の死者数458名、行方不明0、住宅被害5,584棟、被災した水田面積1,106㌶。約8分のビデオは津波の現場状況を映し出してくれる。

 写真は施設と「犠牲者の鎮魂の場」。石碑には犠牲者全員458名の名前が刻まれているだけだ。内部は津波によって失われた原風景の写真、被災後の写真、天皇皇后陛下の訪問の写真などがバネルとして展示している他、持ち主不明の写真(ほんの一部)の現物が今もそのまま並べられている。当時の地元新聞のトップ記事も展示され、被災当時はゆっくり見られなかった方のためにと、当時の新聞記事のコピーも用意して持ち出せるようになっている。

ここでも震災の松は一本残っているが、館内の職員に伺うと「手入れを施しているが、だいぶ弱っている」そうだ。曲がった樹木の下には、支えの柱がそなえられている。

ここ松川浦は巨大な堤防もなく、この海岸線あたりは昔と変わらぬ姿にも見えた。この地上1階延床面積236.20㎡の祈念館はすごいという施設ではないが、「現風景を相馬市の震災の教訓をつなぐ」というコンセプトは少しわかるような気がした。少なくとも??でいっぱいにはならない。

利用案内
開館時間 9-17
休館日  年末年始のみ (53億円の施設は休館日がある)
入場料  無料
場所   相馬市原釜字大津270 
(ナビでは大津186-11、または電話番号0244-32-1366で)

撮影日: 2021.4.8

10年目のフクシマはホームページでもご覧になれます。
https://dti-fukushima-wasurenai.jimdosite.com/
大きな写真と追加写真があります。

この情報は、「フクシマを忘れない会」により登録されました。

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