【10年目のフクシマ その2 53億円の原子力災害伝承館が伝えるもの??】
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昨年2020年9月20日、福島県双葉町に東日本大震災・原子力災害伝承館がオープンした。
トップの写真の「原子力明るい未来のエネルギー」の看板は、縦約2メートル、横約16メートルの看板は1階屋外のテラスに展示。文字盤をはめ込んでいた看板の本体部分は腐食が激しかったため新調した。看板の案内にはそのことは触れていません。「看板の本体部分は腐食が激しかった」ためといいます。当時小学6年生が学校の宿題で標語を考案。「無念」のアニメ映画では、残してほしい」との切なる訴えが、描かれていました。
「未曾有の複合災害を経験し、復興へと歩んできた
福島の記録と記憶を、防災・減災の教訓として、未来へつないでゆく」。
というのがキャンチフレーズ。国が作り、県が運営している。その総工費は53億円。
2階にはワークショップスペースがあり、1日3回の「館内語り部講演」がよって行われている。
これだけでは何か素晴らしい気がしてくるが、・・・。学生の団体もバスで訪れていたが・・・
ワークショップで語られた講演のときに配布されたチラシには
「当館には29名の登録語り部がおり、みなさんそれぞれが様々な形で複合災害を経験されています。
これらはすべてが東日本大震災によって引き起こされた事実であり、後世に継承していくべき記憶、教訓です。」
でも、同パンフの注意には「講演の撮影及び録音、SNSへの投稿はお断りしています」。私の聞いた素晴らしい話も書けば、違反というのだろうか? 「10年間貯めた写真を20分間で話せというのは」という語り部の発言も。チラシでは40分間なのに。チラシでは1日4回となっているが、最後の4回目の開催はなくなったようだ。
突っ込みどろがいくつもあるが、ピカ一は「福島県内の空間線量は海外主要都市とほぼ同じ水準」というパネル。南相馬0.06μSV/h、いわき0.06μSV/hと記載して、中間の市や町はない。この日通った国道6号線でも1.7μSV/程度はあった。常磐自動車道路では最高値が2μSV/h当たり前に出ている。館内のスタッフにここだけの話としてこっそり聞いてみたが、「ホットスポトがありましてね」と。
例えば、原発立地の大熊町では最高値6以上になっていいます。
https://radioactivity.nsr.go.jp/maps/ja/area.html
この情報は、「フクシマを忘れない会」により登録されました。