被災3県の旅その2:気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館、警鐘を鳴らし続ける『目に見える証』
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その2:気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館、警鐘を鳴らし続ける『目に見える証』
「将来にわたり震災の記憶と教訓を伝え、警鐘を鳴らし続ける『目に見える証』として活用」というのは宮城県気仙沼市の東日本大震災遺構・伝承館だ。被災した県立気仙沼向洋(こうよう)高等学校を震災遺構として残している。各所には写真と説明図があり、撮影も可能だ。スマフォンなどを使えば、説明文は英語・中国語、韓国語、インドネシア語に対応している。ただし、映像・展示ゾーンは撮影不可。新設のエレベータも設置された。
写真は屋内運動場=トップ。屋根が津波で流されている。約170名の生徒は全員無事だった。工事関係者5名と重要書類を保護するために残った職員20名もかろうじて助かった、4階建て屋上のその避難場所である。津波は冷凍工場にぶつかり勢いが減少、更に、工場が校舎に向かって流されたが、西のベランダに激突し、校舎正面への直撃を免れた。3階には津波で流された車=右下写真=が現存し、北校舎と生徒会員の間に挟まり宙に浮いた車もそのままだ。
JRの陸前階上駅からタクシーで約3分(徒歩約20分)の近さだ。入館料は一般600円、高校生400円、小・中学生300円。「気仙沼市が目指す『津波死ゼロのまちづくり』に寄与することを目的としています」なら、せめて小・中は無料にできないか、訪問した3校の遺構校舎施設の中、有料はここだけだ。
中でも体験ブロクラム(オプションメニュー・要予約)の料金だ。教育旅行や視察研修で利用される団体向けにあるという。でも1名~20名とある。語り部ガイド(約90分)は一般6千円、学校教育活動(高等学校まで)は3千円。防災セミナー1万、8千円、ワークショップ1万円、6千円。一般フルコースは2万6千円。後でレポートを書く予定だが、毎日無料で、南三陸ホテル観洋は南三陸の現状をバスで見学する約1時間の「語り部バス」を運行している。しかも、宿泊者以外にも。
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