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【コラム】広木先生から学ぶパート1 _____2023年8月

公開日:2023年08月05日 最終更新日:2023年08月07日

広木先生から学ぶパート1

2023年8月の竹内先生のコラム(お手紙)です。自筆を大切にしたいので、ファイルを張り付けています。

竹内先生のコラム 2023年8月 (1.4MB)

 

-----  以下は参考。テキスト化したものです。-------

広木先生から学ぶパート1

子どもの心を置き去りする教育>

不登校の子どもが245千人というデータが文科省から出されましたが、もしも子どもの心を置き去りにせず心に応える教育だったら、そんな数になるまで不登校の子どもたちが増えるはずがいのです。子どもたちが何に苦しんでいるのか、何を訴えているのかは、学校にとって何を置いても考えるべきメインテーマになるはずの問題です。しかも、そのデーターの中には、いじめが615千件という数字も出されています。 これはいじめられている子が615千人いると捉えると、いじめている子が2人だとしたら いじめに問われている子が130万人、3人だったら、184万人ということになります。

こうして心が置き去りにされ誰にも相談できず、苦しみを抱えている子どもたちの中から不登校をせざるを得ない子どもが生まれているのです・・・

私も今の教育が子どもが何に悩んでいるのか、子どもの心を置き去りにして、とにかく勉強、毎日宿題と、そして、約束を守らせることが指導することだという、子どもの心を置き去り にしている学校、勉強、成績が第一という学校があるのではと!!

次にこの事態に対して、文科省の出している施策とは

文科省が今年131日に出した新しい方針、不登校の急増に対応するための「予防策」と位置づけで、その内容として、3つの柱をあげています。

1の柱は、11台配布されたタブレット。子どもたちの日々の精神状態を答えて もらうという方針、子どもたちが自分の気持ちを打ち込むのです。先生に向けて自分の本音を打ち込々むことができるのでしょうか。対話というプロセスを経ないで、送られてくる 子どもたちの言葉から、先生たちが、子どもの心を受け止めることができると考えているのでしょうか。

2の柱 すべての子どもにアンケートを行いその結果をもとに授業や学校生活の在り方を改善してもらうという方針です。そのアンケートに出てくる数字が施策の根拠だというのかも知れませんが、子どもたちの心の距離が遠すぎると思います。

3の柱は不登校になった子どもたちのための特別の教育課程を組める不登校特例校の設置を推進するという方針です。 今現在は全国で25100校まで 増していくとしています。川崎の近くでは横浜に星様学園があります。

これらはどこまでも「予防策」ではなく、極めて不完全な事後対策だと言わざるを得ません。私もそう感じています。子どもの心を置き去りにして対策を立てたとしても子ど もの心には届かないただの対策にすぎないと思うのです。今の学校では、これから も学校へ行けない、行かないという子どもは増えていくと思うのです。

そして、次に子どもたちの育ちの法則を無視した教育改革の中でとして

はじめに挙げているのが早すぎる英語教育です。

2011年に小学校高学年に導入され、小5からの英語の教科化、そして2020年以降3年からの英語教育活動になりました。小学校の導入を受けて、保育園 幼稚園 子ども園 と英語教育が広がっています。早い時期から教えれば、子どもが立派な英語のス ピーカーになるのだろうと考える人たちが少なくありません。日本国(母国語)の習得と外国語である英語の習得と同じレベルで考え、子どもの言語の育ちをよく考えずに良かれと思って与えていると考えられます。日本での早すぎる外国語の教育が育ちつある脳にどういう影響を及ぼすか、どれほど大きな問題であるのか言語学、心理学、教育学、大脳生理学の専門家がこぞって反対しています。教育学心理学からは早すぎる外国語教育について子どもたちの間で英語嫌い、学習嫌いが増える可能性が非常に大きいと以前から指摘されていました。そして、既に、小学生の中の英語嫌いが増えています。それは学習嫌いにつながります。自分の興味、関心とは 無関係に教えられる学習を拒絶するという心理がはたらくのです。...... この英語については私も同じことを考えていました。なぜ小学校から英語教育が必要 なのかと。それは受験で英語が重要視されるようになってからだと思っています。 そして授業時間は一層過密になっている小学校があります。》 そして、岡本夏木さんの研究事例を紹介しています。ことばには「一次的ことば」と「二次的なことば」があり「一次的ことば」を十分発達させて「二次的ことば」を使えるようにしっかりと結びつけていくことが小学校低学年での言語学習の核心である。その順番にこそ言葉の学習と習得の核がある。家族や友だちなどのコミニュケーションを通して母語の語いを覚え、使い、思考するのです。それが十分発達した上で、小学校に入り、言葉と文字を駆 使して交流できる「二次的ことば」を学ぶのです。その順番を無視した場合は言語の発達と心の発達に逆の否定的な作用を及ぼすこともあるとしています。・・

小学校から、なんのための英語なのか、必要なのかという疑問が、なるほど、そうなのかと、少し、分かったように思っています。英語よりも子どもにとって大切にしなければいけないことはたくさんあると思いました

そして、その最後の方に「子どものため」という親の思いがターゲットになっていますと、 いう言葉が書いてあるのですが、なるほど思いました。そして、「学ぶこと無しに親になることが難しい時代」としていますが、子どもと同じように親も学ばなくてはと結んでいますが学ぶということは、子どもにとっても親にとっても、いつの時代においても必要なことなのだと思っています。学ばされて評価されるのではなく自分から何かを見つけたぞ、好きだからやってみたいと自から取り組んでいくことの大切さを⦆

パートから次はパート2へとつづきます。

20236月、竹内春雄

 



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