令和6年度川崎支部勉強会
令和6年9月11日(水)かわさき地域生活支援拠点たじまにて、川崎支部勉強会を開催しました。講師は特定非営利活動法人サポートひろがり代表の山田由美子氏。「自立」をテーマにお話をしていただきました。15名という人数もあり、座談会という雰囲気で会が進みました。
講師 山田 由美子氏
初めに、現在山田さんが支援をしている、一人暮らしの方々の様子について話がありました。重度知的障害がある73歳男性は、自身でご飯を炊き、味噌汁も作って食べているとのこと。数字の目盛りで水加減を測ることはできなくても、親から教えられた“生活の知恵”と周囲のサポートで一人暮らしができていることは驚きでした。「福祉は『自立の方向に行くためには、何があったらできるか』ということであり、できないことを支援者が補てんして障害を軽減するということ。何でも“できない”ではなく、その人に合わせた支援が必要である」と話されました。
親はつい「1人でできないから」「他人に迷惑をかけないように」などと考えてしまいがちですが、「そのメンタルブロックを外しましょう。できないことは見なくてもいい。できることを見ればいい。できたことの繰り返しで自立していく」「親も支援者であり、適した支援が自立に繋がる」という話は心に響きました。「親があるうちにやっていかないと子どもは育たないし苦労するので、囲うのではなく世の中に出しましょう」というアドバイスを忘れず、今後も子どもの自立について考えて取り組んでいきたいと思います。
勉強会の後は、フリートークの茶話会でした。特にテーマを決めず、ほぼ雑談状態でしたが、いろいろな人の話を聞くことは、自分自身の振り返りにもなります。お茶を飲みながら笑ってお喋りをして、楽しい時間を過ごしました。
この情報は、「川崎市育成会手をむすぶ親の会」により登録されました。