高津支部研修会
2月28日(水)てくのかわさき2階てくのホールに於いて、「障害ってどこにあるの?こころと社会のバリアフリー」についての研修会を行い100名近い出席がありました。
今回の研修会は、「障害ってどこにあるの?こころと社会のバリアフリーハンドブック」がきっかけとなり、当会高津支部と川崎市高津区身体障害者協会で企画しました。
初めに、川崎市高津区役所高齢・障害課課長 佐藤泰雅氏より開会の挨拶がありました。
川崎市は100周年をむかえる年になります。高津区も第7期の障害福祉計画を作成しています。基本理念・基本目標として「つながれひろがれたかつ、人と人がつながり、幸せの輪がひろがるたかつ」をめざしていきます。「この研修会で、障害や障害者への正しい理解やバリアフリーへの理解が深まればと思います」と話されました。
久島 勇一 氏
まず、国土交通省総合政策局バリアフリー政策課課長の久島勇一氏より、「こころと社会のバリアフリーハンドブック」について説明をしていただきました。本ハンドブックのポイントやバリア考える上で重要な視点となる「障害の社会モデル」への理解、障害のある人が直面している「4つのバリア」を知ることです。障害は、個人の心身機能の障害と社会的障壁の交互作用によって創り出されているものであり、社会的障壁を取り除くのは社会の責務であると話されていました。
佐藤 泰雅 氏
また、「川崎市高津区の障害児者人口など」について、(前掲)佐藤泰雅氏から、障害者数は身体障害者を除き増加傾向にある。令和5年9月1日での高津区の人口は、23万4596人です。障害者手帳種別申告(判定までを含み)の集計、身体障害者手帳7,220人・療育手帳2,267人精神障害者福祉手帳2,514人、精神障害の人の申告が増えている。
区役所でも、相談業務を行っています。「これからも皆さんと協力していきながら進めていきます」と話がありました。
続いて、高津区内に住む当事者(盲ろう・視覚障害・聴覚障害・四肢機能障害・肢体障害)から障害、それぞれの体験してるバリアについて発表していただきました。
当会からは森由里さんが、2人の知的障害のある子を育てる中での出来事について発表しました。「コミュニケーションをとることが難しい障害ですが、多くの方々の支援を受けながら経験を積むことで、抵抗なく取り組めることが増えてきています。子どもたちが自分らしく笑顔で過ごす未来がむかえられるようにサポートしていきたいと思っています」と話しました
川崎市北部身体障害者福祉館館長の渡辺昌志氏からは、知的に障害のある方の家庭外での過ごし方や、ヘルプマークを身に着けている人を見かけたら、まず見守ってほしい。困っていなければ助ける必要はないのです。ヘルプマークがあって、着けていることを気にかけていただけるとうれしいと話されました。
森 由里 さん 渡辺 昌志 氏
閉会の挨拶で、川崎市高津区身体障害者協会 薄典子会長から、この研修会が実り多いものになりますように、これからも「心と社会のバリア」がなくなるように日々の生活等に関心を持ち、高津区民の皆様や関係機関等と繋がり「住んでいてよった高津区・住みたくなる高津」になるよう、活動を進めていきたいと思いますと話されました。
今回の研修会には、情報提供をするために手話通訳、要約筆記の方をお呼びしました。
2時間を超える研修会になりましたが、皆さん話に耳を傾けてくださり、アンケートにもたくさんの方が感想やご意見を寄せてくださいました。ありがとうございました。
障害があってもなくても共に支え合い共に生きる社会の実現を目指して活動を続けていきます。
この情報は、「川崎市育成会手をむすぶ親の会」により登録されました。