10.創設50周年記念事業
詳細
本会は、2019年5月24日が創設50周年にあたることから、5月25日に、川崎区砂子2丁目の公害センタ-において、「創設50周年記念祝賀会」を開催したほか、各種記念事業に取り組みました。
以下、そのあらましをご紹介します。
1.記念碑の設置
会の50周年を記念して、5月24日、川崎区大師町にある大師診療所の玄関脇に、「公害反対住民運動発祥の地」の記念碑を川崎医療生協の協力で設置しました。この地が、会の母体である川崎医療生協公害対策委員会が発足したところでもあるからです。
碑文は、会の創設の経緯や運動の内容・これまでの成果・今後の決意等、約300字で印されています。
(画像は除幕式から)
なおこの件については、翌日の神奈川新聞や東京新聞が報道してくれています。
2.記念切手の制作
本年1月に、郵便局の「フレ-ム切手」を活用して、さしあたり82円切手を100枚を制作・活用しています。
運動体としては、要求やスロ-ガンは欠かせないものですが、これは残念ながら採用してもらえませんでした。
3.記念報告集の作成
記念集会に向け、A4版・約40頁の一部カラ-刷りの報告集を作成しました。内容(目次)は次の通り。
(1)40周年以降10年間の、なくす会
の活動のあらまし
(2)公害発生源の動向と大気汚染の
推移
(3)大気汚染による市民の健康被害
等について
(4)住民による大気汚染調査結果
(PM2.5・放射能・NO2)のまとめ
(5)公害病認定死亡患者の、認定期
間及び死亡原因等に関する調査
(6)旧日立鉱山跡の現地視察報告
他に類例を見ない、貴重な資料、デ-タ満載の報告書となっています。希望者には、実費でお分けします。
4.旧日立鉱山跡の現地視察報告
昨年11月に、茨城県日立市にある旧日立鉱山跡の現地視察をしました。戦前、当時世界高い煙突(156m)を造り、鉱毒を大幅に減らし山林や農業被害を緩和したとの歴史があり、これを詳しく知るために行ったもの。
農民たちが集まり協議した「御岩神社や会社が建てた「日鉱記念館」、気象観測を引き継いだ「日立市天気相談所」等を訪問し、ビデオを見たり話しを聞いてきました。
当時の被害農民たちの苦しみや公害をなくす意気込み、会社の「共存共栄」の精神などが少し分かったような気がしました。
◎耳寄り情報
映画「ある街の高い煙突」の全国上映が、6月中旬より開始されます。市内では、新百合ケ丘のイオンシネマで上映。
5.その他
本年5月の集会に先立って、元会長や元事務局長など諸先輩の墓に参り、生花とお線香を手向け、50周年を迎えた報告と生前の活動への感謝の言葉を述べてきました。
この情報は、「川崎から公害をなくす会」により登録されました。