『ふーこの独り善がり日誌』2
公開日:2021年06月15日 最終更新日:2022年01月06日
詳細
二人病み
すくみ脚ふみ
満つさくら
夫婦でPD患者になった。この春で私は8年、夫は6年を数える。夫は私を超えて介護認定を受けるまでに症状が進んだ。私はといえば、すくみ脚に悩まされる以外、特に困ることはないでいる。
今、私はPD患者でありながら夫の介護をするという生活が続いている。夫の病気をみていると「いずれは自分も…」と暗澹たる思いがしてくる。この病気の対処法は投薬が中心である。私の知識の範囲を超えた病気の症状は、つかみ所がなく、個人によって症状の出現が違うということ。そのことがいっそう不安をあおるように思う。
ただ色々な症状の中で、体の動きを工夫することで軽減出来る症状がある。PD患者の特徴的な症状、すくみ脚は体と足を左右に揺らして脚のリズムを整えると自然と歩行がスムーズになる。夫と向き合い左右の脚を踏みながら動き方を練習する。お互い少し照れくさい思いがあるが、二人にとってすくみ脚は共通する言葉のようなもの。自然と笑顔になる。
季節は春。二人すくみ脚を踏みながら来年もまた、満開のさくらを見たいと思う。
上記は昨年10月17日の臨時総会PDトライ活動報告を書かれた方から近況を寄せていただいたものです。
より多くの方にパーキンソン病への理解を深めていただきたく掲載します。
左の写真はPDトライで「ZOOMで朝練」を行った後、ウォーキングをされている方から
河津桜が咲いているところをグループLINEに送っていただいたものです。
これを見て春を見つけに出かけた方からも次々と写真が寄せられ、会えないけれどつながっている実感を共有できました。
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