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10年目のフクシマ その9 中間貯蔵施設 一日7-8千人働く施設

公開日:2021年07月05日 最終更新日:2022年01月06日

タイトル 10年目のフクシマ その9 中間貯蔵施設 一日7-8千人働く施設

詳細

「これまで660,700立法メートル、48%(2021.4.2現在)の土壌を安全に中間貯蔵しています」とこの谷の上の案内版にあった。発注者は環境省福島地方環境事務所。施工者は大林・熊谷・大本特定建設共同企業体。トップのような土壌貯蔵施設が、福島県大熊町と双葉町に8ヶ所ある。上記以外に清水建設、大成建設などいずれも日本の名だたるゼネコンがかかわる企業体が主体となって、幾つかの協同企業体がそれぞれの持ち場で処理をしている。

 ここは国道6号線の太平洋にいたる東地区で、福島第一原発を囲む1600haの広大な土地。東京ドームで約340倍の広さだ。6号線を挟んで当たり一帯は帰宅困難地区に指定され、一般の人は立ち入ることができない=左下図参照。今も当時の学校や壊れた家屋が立ち並ぶ、数少ない地域になっている。処理できないフレコンパックが今も新しく山積されている。4月9日、中間貯蔵工事情報センター主催の見学会に参加した。福島第一原発とは違って、ここでは撮影可能。でも、民間の家屋撮影は不可。

 土壌の底には防水シートが敷かれている。浸出水は、水処理施設=中央下写真=で処理し、放射能濃度を測定して異常がないか確認してから放出している。

 とはいえ、法律上、30年後の2045年3月まで県外で最終処分することになっている。

 一方、身分証明書は入るときにも、見学終了後もチェックされる。また、トップ写真の丘から谷(元は田んぼ)を見下ろすときには、ヘルメットと手袋着用。バスに乗るときには靴底の放射線量を図られる=右下写真。

 2014年12月から翌年1月に、大熊町と双葉町が中間貯蔵施設の建設受入れを容認。福島県内52市町村で生まれた除去土壌(輸送対象物量は約1,400万立法メートルを2021年度まで搬入完了を目指している。働いている人は一日平均7~8千人(福島第一原発では毎日約4000人)。朝7時から夜は10時まで勤労。でもここには社員食堂はない。(福島第1原発内部には社員食堂があり、著者は昼食を食べた経験がある。この日はこの施設から車で15分と聞いて富岡町のさくらモールで昼食した。労働者風の人も多数見かけた。ここまで来るのか? )

 その仕組みなどは中間貯蔵施設-2でレポート。 

10年目のフクシマはホームページでもご覧になれます。
https://dti-fukushima-wasurenai.jimdosite.com/
大きな写真と追加写真があります。

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