かわさきキャラバン隊11月13日講演
公開日:2024年11月20日 最終更新日:2024年11月22日
11月13日(水)かわさき地域生活支援拠点たじまの職員研修で、かわさきキャラバン隊講演を行いました。研修のテーマは「合理的配慮について」。就業後の遅い時間帯にもかかわらず、34名の参加がありました。
まず、美和会長の挨拶と当会の紹介から始まり、今回は5つのプログラムと朗読を行いました。疑似体験プログラムは「これはなんでしょう」「なんと言っているでしょう」「とんとん、すりすりしてみよう」「絵にしてみましょう」「数えてみましょう」でしたが、中でも「絵にしてみましょう」は一番反響がありました。
「ちょっと」をどのように表現するかを考えます
「絵にしてみましょう」は、『りんご』『コップ』『ちょっと』『てきとう』という4つの言葉を実際に絵で表してみるという内容ですが、『ちょっと』『てきとう』については、参加者全員がかなり苦戦していました。それでも、何とかアイデアを振り絞り、何人かは積極的に発表されていました。説明が難しいあいまいな言葉は、知的・発達障害のある人にとって理解が難しいということを、体験を通して理解していただけたようでした。また、その他のプログラムについても、積極的に学ぼうという姿勢が感じられ、終始和やかな講演になりました。
手先が上手く使えないことを体験します
現在、どのような場面においても、本人の意思を確認する「意思決定支援」が必要となっています。知的・発達障害児者の場合、親であっても本人の意思をくみ取るのは難しい場面が多いのですが、本人が自分の意思を示すためには、多くの体験を通して学ぶことが大切になってきます。そこで、ぞれぞれの人に合った合理的配慮が必要となります。
体験が今後の支援の参考になればうれしいです
講演後のアンケートでは、「言葉のわかりにくさが良く理解できた」「今後の支援に生かしていきたい」といった前向きな感想をたくさんいただきました。支援者の方々に多くの気づきがあったことは大変うれしく、今後の支援に繋がっていくものと願っています。
これからも、様々な立場の人たちに寄り添ったキャラバン隊講演を広げていきたいと思います。
※かわさきキャラバン隊:「みんなちがって、みんないい」そんなお互いを認め合える共生社会になることを目的として、かわさきキャラバン隊を結成しました。知的・発達障害疑似体験を通して、知的・発達障害のある人の気持ちを理解していただき、どのような支援が必要なのか考えるきっかけを作れたらと思っています。