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第58回手をつなぐ育成会関東甲信越大会新潟大会

公開日:2024年10月13日 最終更新日:2024年10月16日

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 令和6年9月28日(土)第58回手をつなぐ育成会関東甲信越大会新潟大会が新潟テルサにて開催され、当会からは8名と本人会に2名が参加しました。大会テーマは「~みんなとつながり この地で安心して暮らすために~」でした。
 式典開始の前に会場全体で「手をつなぐ母の歌」を合唱しました。それから主催者の皆川栄子理事長の開会のあいさつがあり、「障害を持った我が子が地域で差別されることなく人間らしく生きていくために、多くの方々の支援を受けながら普通に自分らしく生きて行ってほしい、その思いを年に一回この会場に集まり目指すことを確認する大会になることを祈念します」と話しました。その後来賓祝辞が続きました。全育連会長祝辞では小島副会長が代読するというサプライズもありました。佐々木会長は北海道ブロックの大会に出席されたとのことでした。

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主催者あいさつ
新潟県手をつなぐ育成会 皆川 栄子理事長

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全育連副会長 小島 幸子氏
(佐々木会長の祝辞代読)

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中央情勢報告

(一社)全国手をつなぐ育成会連合会
常務理事/事務局長 又村 あおい 氏

 4月に法改定が施行され障害福祉サービス等の報酬改定も実施されました。障害者権利条約の観点から、特に入所施設やグループホームの在り方については注視が必要です。 
 また意思決定支援の推進により、個別支援会議には本人の同席が義務付けられます。そのため、本人の意思を確認するためのツール(写真、絵、動画など)が必要になります。強度行動障害のある人へのサポートも幼少期からの支援体制を構築する方向で計画が進むようです。
 障害者差別解消法の改定により、民間事業者における合理的配慮の提供が義務化されます。それを推進するためには一般の人たちの障害理解が必須となります。身体障害者の車椅子、視覚障害者の白杖のような見た目のわかりやすさがない知的障害者では、いかに障害を理解してもらうかは大きな問題です。そのためにもキャラバン隊の活動を通じて啓発活動を行うのは重要なことになります。

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講演

 「障害のある人の暮らしを支える支援ツール みとおし・えらぶ・おはなし」
    株式会社おめめどう 代表取締役 奥平 綾子 氏

 講師の奥平さんは31歳の時に生まれた次男が知的障害のある自閉症と診断されました。当時お住いの地域に療育施設などはなく、人権教育の講演を聞いたりして過ごしました。そしてコンピューターで情報を集めて勉強したそうです。まだインターネットという言葉なかった頃だそうです。
 そこで得た情報から「視覚的」「具体的」「肯定的」という3つの言葉をキーワードに子育てをしました。本人が見て判断できるように(絵カード、写真など)、それだけでは映像化できない言葉は使わない(具体的な説明をする)、否定的な声掛けで終わらない、二重否定、二重拘束はしないこと、などを基本に本人にとって見通しの良い生活を心掛けました。
 そんな中で1ヶ月を横並びにした巻物カレンダーを開発しました。彼らにとって7曜日式のカレンダーは、次の週が一段下になってしまい予定までの距離感がつかみにくいのです。予定が一列に並ぶことで「みとおし」(時間軸)ができ、心の安定につながるわけです。その他にも、いくつかの選択肢を見せて選ぶことや、人物と吹き出しが描かれた「おはなしメモ」を使い言葉のやり取りをする、などの視覚支援で意思の疎通が図れ社会性が芽生えてきます。これらのツールは高齢者とやり取りでも使える普遍的なものだと思いました。
 障害があるからといって子ども扱いしたり、相談なしに支援計画決めたりするのではなく、きちんと説明することで本人は納得して様々なことに取り組めるのです。良かれと思ってやってあげたことが、実は本人の考えとはずれていることもあります。 
 バイタリティーのある奥平さんのお話はテンポよく、あっという間の一時間でした。

 次に「おめめどう」の支援ツールを使っている2名の親御さんがお子さんの生育歴を話しました。そしてどのように使っているのか、お子さんの生活に役立っている事例などを挙げながら、詳しくお話しました。支援ツールを利用することで、お子さんとのコミュニケーションがとれるようになったと話していました。

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お話をした保護者のお二人

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猛暑も一段落して、無事に行ってきました

 

 

 

 

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