川崎から公害をなくす会
                               

7.住民による、大気汚染測定結果

 私たちは、硫黄酸化物等による汚染が激しかった1960年代後半から、様々な簡易の測定器具を使って身の回りの大気汚染の測定を実施してきました。当初は二酸化硫黄を、また80年代に入ってからは二酸化窒素の測定を毎年行っています。この間、浮遊粒子状物質の測定を行ったこともあり、今後はさらに微細な粒子状物質(Pm2.5など)についても測定し、皆さんに情報提供することを計画しています。

 かけがえのない生命や健康をまもる原動力は、私たち自身による活動です。ご一緒に声を上げて行きましょう。

1. 二酸化窒素の測定結果

簡易測定器具を用いた1日(24時間)測定は、現在、自宅や幹線道路など様々な場所で行われていますが、ここではそれらのうち川崎市域を1キロごと(メッシュ)に区切って測定した結果について、最近8年間のデ-タを掲載させてもらいます。但し、スペ-スの関係でまとめたものにしぼります。

 _撞6月測定の結果
 単位:ppb ()内はppm

川崎区 48.6 (0.049)
幸 区 39.0 (0.039)
中原区 35.3 (0.035)
高津区 27.9 (0.028)
宮前区 37.8 (0.038)
多摩区 28.4 (0.028)
麻生区 22.7 (0.023)
全 市 32.8 (0.033)

*棒グラフ横軸の区名は、左から 本文の区名の上からと同じ。

◆‥澣12月測定の結果
 単位:ppb ()内はppm

川崎区 55.0 (0.055)
幸 区 44.1 (0.044)
中原区 44.5 (0.046)
高津区 45.1 (0.045)
宮前区 53.0 (0.053)
多摩区 39.6 (0.040)
麻生区 33.0 (0.033)
全 市 44.5 (0.045)

*棒グラフ横軸の区名は、左から 本文の区名の上からと同じ。

●測定は、1年間のわずか1日の 測定であるので、これを通年の ものとして評価するには問題が ありますが、おおよその傾向は わかると思います。
2.PM2.5の調査結果
 PM2.5は、粒径が2.5μm以下の 微小粒子状物質で、呼吸器や循 環器の疾病・肺がんを起こすな ど人体に大変有害なものです。
 ようやく我が国も、2009年9月 に環境基準が定められ、行政が いま測定体制を整えつつありま す。
  私たち住民も、自らの命と環 境を守るため測定を開始しまし た。今後、その調査結果を発表 していきます。

[第一回調査結果について]
  2013年11月21日に、記者発表

〇堝發療監山同
 2013年11月5日(火)午前8時よ  り 午後7時。天気晴れ。
 ・最高値 56μg/m3
 ・最低値 15μg/m3
 ・平均値 22μg/m3
 -区別の平均値- 単位略
  川崎区 20.8
  幸 区 19.4
  中原区 21.3
  高津区 19.7
  宮前区 20.0
  多摩区 22.7
  麻生区 29.7
∋堝發瞭始交差点
 2013年11月13日(水)午前9時よ  り 午後4時半。天気晴れ。
 ・最高値  8μg/m3
 ・最低値 1μg/m3
 ・平均値  2.6μg/m3
 -区別の平均値- 単位略
  川崎区 2.8
  幸 区 2.0
  中原区 3.1
  高津区 2.3
  宮前区 2.3
  多摩区 3.5
  麻生区 2.6
道路の測定結果は、この日特異日と考えられ極端に低かった。

      (2013.11.28)
2.PM2.5の調査結果−続き

[第二回調査結果について]
 2014年2月27日に、記者会見し 発表した内容の一部を紹介しま す。

〇堝酩工場地帯と近接住宅地域 との比較
イ、皐橋・水江線
  2013年12月1日〜7日の1週間  (午後1時半より2時半)、7カ  所で測定、天気晴れ。
 ・最高値  34μg/m3(藤崎4)
 ・最低値  6μg/m3(池藤橋)
 ・総平均値 19.9μg/m3
ロ、市営埠頭線
  2013年12月22日〜28日の   一週間(午後0時より1時半)、  8カ所で測定、天気晴れ。
 ・最高値 65μg/m3(昭電前T       字路)
 ・最低値 1μg/m3(藤崎1他)
・総平均値 15.7μg/m3

<地域別平均> ○内は測定値数
 イ、皐橋・水江線
  住宅地域 18.2μg/m3
  産業道路 20.7μg/m3
  工場地域 21.2μg/m3
 ロ、市営埠頭線
  住宅地域 13.8μg/m3
  産業道路 15.0μg/m3
  工場地域 17.2μg/m3
 *この他、千鳥町で自動車交通  量の多少による違いを調査し  たところ、交通量の少ない道  路の方が多い道路より濃度が  高い結果が得られた。

中原区小杉地区と周辺の比較
2014年2月17日(午後2時より   6時)、計17カ所で測定、
・超高層ビル群地域 7カ所
  ・中心地から500m圏 4カ所
  ・ 同   1000m圏 6カ所
天気晴れ。

イ、濃度   最高値 最低値
  超高層地域 21 13
  500m圏  24 8
  1000m圏 20 9
ロ、平均    濃度  風速
  超高層地域 16.9 0.53
  500m圏  17.8 0.20
  1000m圏 15.5 0.32

*発表資料の全文は、事務局へ  問い合わせて下さい。         
      (2014.3.2)

  


 
 
  
3.PM2.5の調査結果−続き

[第三回調査結果について]
 2014年7月8日に、記者会見して 発表した内容の一部を紹介しま す。

‖針犁嵶(高津区)における測定 結果
 2014年5月に蟹ヶ谷、6月に久末 でそれぞれ3日間ずつ、高台と 低地に分けて測定しました。
 次はその平均値です。
 単位はμg/m3、()は測定数    
  高台    低地
 蟹ヶ谷 18.2(4)  19.7(3)
 久 末 20.5(4)  19.9(4)

∋唆汎始(川崎区)における測定 結果 単位はμg/m3、二酸化   窒素はPPm
 2014年5月22・23日の両日の朝 同時刻に測定しました。また二 酸化窒素の同時測定も実施しま した。
      PM2.5(22/23) NO2
 浅田町   44/23  0.130
 田辺新田 36/18 0.120
 鋼管通り 28/21 0.128
 浜町4 34/24 0.145
 桜本小入口 27/23 0.113
 池上自排局前 30/20 0.125
 四谷小前 17/16 0.102
 プレス工業前 17/19 0.095
 出来野 19/16 0.078
 料金所入口 21/21 0.152

麻生川流域地区
 *これは降雨があったための結  果であり、参考ち値としてみてください。
 調査は、2014年6月11日午前中に、高台7地点(東側4、西側3)と低地4地点で実施した。

    高台    低地
 最高値  90    86
 最低値  53    68
 平均値 67.6    78
 
この結果については、厳密な環境基準との評価はできませんが、PM2.5の基準は、日平均3565μ/m3で、二酸化窒素は日平均0.04〜0.06ppm(環境目標値は同0.02ppm)となっています。

 *発表資料の全文は、事務局へ  問い合わせて下さい。         
      (2014.7.12)
   

    
4..PM2.5の調査結果−続き

[第四回調査結果について]
 2014年8月6日に、記者会見して 発表した内容の一部を紹介しま す。

[川崎臨海部・工場地帯における 測定結果]
 2014年7月21日の夜、22日の  朝、23日の夜、24日の朝、の4 回(夜2・朝2)、下の10カ所で測 定しました。
 ここには、夜2回の平均、朝2回の平均、そして計4回の平均値を掲載します。  単位はμg/m3

〔(19時5分〜21時44分の間)
1大川町・公園  66.5
2浜川崎駅前 76.5
3扇町駅前 83.0
4日立造船入口 51.5
5南部リサイク 60.5
ルセンタ-前
6ちどり公園入口 61.5
7東扇島中公園 46.0
8東扇島西公園 55.0
9下河原公園 91.0
10浮島中央バス停 57.5

朝(7時42分〜10時53分の間)
1大川町・公園  70.5
2浜川崎駅前 81.5
3扇町駅前 61.0
4日立造船入口 41.5
5南部リサイク 45.0
ルセンタ-前
6ちどり公園入口 49.0
7東扇島中公園 34.5
8東扇島西公園 36.0
9下河原公園 82.0
10浮島中央バス停 47.0

4回の平均値
1大川町・公園  68.5
2浜川崎駅前 79.0
3扇町駅前 72.3
4日立造船入口 46.5
5南部リサイク 52.8
ルセンタ-前
6ちどり公園入口 55.3
7東扇島中公園 40.3
8東扇島西公園 45.5
9下河原公園 86.5
10浮島中央バス停 52.3

*発表資料の全文は、事務局へ  問い合わせて下さい。

*別の頁に、川崎で初めての二酸 化炭素の測定結果を載せていま す。これも参照してください。         
        (2014.8.9)









5.PM2.5の調査結果−続き

[第五回調査結果について]
 2014年11月13日に、多摩川の両岸で調査した結果並びに東名高速道路周辺地区で調査した結果について記者会見し発表しました。
次に、その内容の一部を紹介しま
す。

1.多摩川両岸
 …敢再 2014年9月17日・18  日(両日とも午前8時より12時   すぎ) 単位:μg/m3

結果
       9/17 9/18
大師橋 11 8
六郷橋 9.5 7
ガス橋 7.5 7
丸子橋 7.5 8
二子橋 9.5 7
多摩水道橋 8 4.5
多摩川原橋 9 4

2.東名周辺
…敢再 2014年10月30日・31  日(両日とも午後1時すぎより4 時すぎ) 単位:μg/m3

測定結果
      10/30 10/31
平地区    26 47
犬蔵地区 17 50
宮崎地区 16 41

この結果と、この3地区の成人のぜん息患者数(12年3月末)の関連を調べたところ、画像に載せたグラフのように、一定の関連が見られました。大気汚染が、いまなお主要な原因になっていることを示唆するものといえます。

        (2014.11.16)


6.PM2.5の調査結果−続き

[第七回調査結果について]
 麻生区内で、PM2.5による汚染濃度と成人ぜん息罹患率(人口千人対)との関連性を調べた調査結果について、2015年3月30日に記者発表しました。次に、その内容の一部を紹介します。
    (濃度単位はμg/m3 )

1回目調査 2月20日実施
地区-万福寺・百合丘・千代ヶ岡
千人対 8.75 6.95 4.78
濃度 5.1 5.7 3.3

2回目調査 3月5日実施
地区- 片平 ・白鳥 ・栗木台
千人対 8.60 6.08 3.16
濃度 5.63 5.10 5.50

3回目調査 3月16日実施
地区- 白山・王禅寺東・虹ヶ丘
千人対 8.46 5.19 2.29
濃度 48.7 48.1 45.7

3回の調査のうち、3つの町の組み合わせで、相関関係の関連性が見られたのは、今回の場合3目調査
でした(上の画像がそのグラフ)。
1回目と2回目は、ともに濃度が低くこのことが関連性を鮮明にできなかった要因と思われます。
なお、2つの町の組み合わせでは、3つすべての地区でPM2.5とぜん息罹患率との間に関連性が見られました。
 先の東名高速道路周辺の調査でも証明されたように、今回もM2.5による大気汚染がぜん息など市民の健康に大きく影響していることが改めて分かったことは貴重な成果であると考えます。
    
(2015.4.4)




7.PM2.5の調査結果−続き

[第八回調査結果について]
 今回は、「PM2.5汚染とみどりの保全」をテ-マにして、川崎区・中原区・麻生区の3区で、樹木等が大気汚染を緩和する働きがあることを検証してみました。調査地点は、上記の各区内の神社・寺院・キリスト教会とし、各5か所ずつ計15か所を選定しました。

1.調査日 川崎区-7月2日 中原  区-7月8日 麻生区-7月13日

2.各調査地点のランク付けとその 結果 (平均濃度・μg/m3)

ランク/川崎区 中原区 麻生区
A 17.7(7)145.5(7)7.0(6)
B 21.7(6)109.2(5) -
C 9.0(2)126.6(3)6.0(4)
D - - 5.8(4)
計 (15) (15) (14)
(注-1)()内は調査地点数
(注-2)ランク分けについて
A-高木樹木なし
 B-高木樹木が5〜10本あり
 C-纏った緑(社叢など)あり
 D-緑の保全地区等があり

これから言えることは、みどりが殆んど無いAランクやBランクに比べて、みどりがあるCランクやDランクの方が濃度が低い傾向があったことです。

3.区別、各宗教施設ごとの結果
  (平均濃度・μg/m3)
   神社 寺院 キリスト教会
川崎区 19.4 19.0 16.2
中原区113.0 123.0 124.0
麻生区 6.0 6.0 8.5

これから言えることは、調査した3区のうち、比較的汚染が低く反対にみどりが多い麻生区において、平均濃度が 神社<寺院<キリスト教会 という特徴が見られました。

 今回の私たちの実態調査で、改めて山林や樹林地等の存在が、環境を守る上で大切な働きをしていることが分かりました。

詳細は事務局へ。記者発表は2015.7.31。
8. PM2.5の調査結果−続き

[第九回調査結果について]
 今回は、自動車からのPM2.5が幹線道路から50mずつ離れるにしたがって、どの程度減衰するのかについて調査しました。今年9月末から11月中に、川崎区と幸区の次の調査地域で各3回ずつ不定期に実施しました。
々区・御幸公園 (国道1号線)
∪邵蟠茵λ楪 (国道409号線)
川崎区中瀬緑地(国道409号線)
だ邵蟠茵四谷下町(産業道路)

 周知のように、PM2.5は粒径が非常に小さく軽いため、様々な条件(交通量・地形・建物等・風速や風向・バックグラウンド濃度等)により測定値が異なります。
その結果、私たちの今回の実態調査では、12回の調査のうちそれなりに距離別の減衰が認められたのは、次の4例でした。
     0m 50m 100m 150m
1.御幸16.3 15.6 15.3 14.0
2.御幸10.6 8.0 7.6 7.3
3.本町 27.3 22.3 19.6 19.6
4.中瀬 11.3 8.6 7.0 6.6
      (単位はμg/m3 )

 このことから、沿道から150m離れても、PM2.5は約3割から約4割程度の減衰にすぎないことが分かりました。この私たちの調査結果は、市内で初めてのものです。

詳細は事務局へ。記者発表は2015.12.7。 (2015.12.14)
9. PM2.5の調査結果−続き

[第十回調査結果について]
 今回は、ぜん息患者が急増している麻生区で、再度大気汚染との関連を調査しました。2016年の3月23日と24日に、仝淮賄弔畔卻臣篭茵´∪藺絅丘と万福寺地区で夫々行いました。今回は標高の高低に留意して地区を選定し、測定地点を夫々3地点としました。
 また、汚染物質はPM2.5のほかSPMやNO2についても測定しました。その結果、上の画像のように
、仝淮賄弔畔卻臣篭茲任蓮△垢戮討梁腟け染物質との関連性が認められ、∪藺絅丘と万福寺地区
についてはNO2との関連性がありました。
 また大気汚染が、ぜん息の主な原因になっていることが、証明されたことは大きな意義があります。
【調査結果-,砲弔い董
    五力田地区 片平地区 
有病率(人/千人)6.4 12
PM2.5(μg/m3) 6.2 7.4
SPM(同上) 8.5 8.7
NO2(ppb) 22.0 31.0
(注:mg/m3はμg/m3を、ppmはppbを夫々1000で割る単位)

詳細は事務局へ。記者発表は2016.3.16。 (2016.3.20)
      
10.PM2.5の調査結果−続き

[第十一回調査結果について]
 これまで、なぜ市北部でぜん息患者が増加しているのか、宮前区や麻生区で究明の調査を実施してきましたが、今回は麻生区内の2地域で実施しました。その結果、丘陵地の地形や発生源からの影響等における、貴重な知見が得られました。(測定値の単位はμg/m3)
(1)調査日
 夏-2016年8月3・4日
 冬-2016年12月14・15日
(2)調査地区/測定値点数
・東生田3・4丁目/低地4、高台6
・中野島1・2丁目/沿道4、周辺6

(3)結果
・東生田3・4丁目地区では、4回 の調査すべて低地の方が高台よ り濃度が高かった。これは、「丘陵地では盆地のような場所は 大気汚染が滞留しやすい」こと を証明するものではないでしょ うか。
  低地  高台
   8/3    7.98 6.27
  8/4   16.8 16.1
  12/14   1.08  0.85
  12/15   2.23 1.73
また、中野島1・2丁目地区では、平坦な街の真ん中を通る沿道の方が、周辺よりも濃度が高かったのは4回のうち2回、低かったのは1回、同じだったのが1回とまちまちでした。なお、中野島地区の8/3調査で、周辺東側が12.73と同西側の6.53や沿道の6.63よりも濃度が約2倍も高かった。その原因をさらに調査・追求したところ、
市南部の工場群の影響が示唆されました。
【市南部から、PM2.5の汚染気団 が多摩区まで到達していること が推察される様子-市の速報値 から】(左から時間・局名・濃 度・風向)
・11時大師・田島局/21/ENE
・12時川崎局/17/SW
・13時幸局/19/S
・13時中原局/17/S
・14時高津局/15/SSE
・14時宮前局/16/SW
(多摩区は測定していないの でデ-タなし)

詳細は事務局へ。記者発表は2017.1.17。 (2017.3120)
11.PM2.5の調査結果−続き

[第十二回調査結果について]
今回は、川崎区の産業道路と国道15号、幸区の国道1号の3本の道路で調査し、比較をして見ました。

(1)調査日 次の2日間
・3月10日(金)の午後3時13分〜  4時半  くもり
 ・3月15日(水)の午前10時10分  〜12時44分   くもり
(2)測定地点 交差点を基本に、 産業道路(上り)は7地点、国道 15号(下り)及び国道15号(上り) は夫々5地点を選び実施しまし た。
(3)調査結果
 両日とも風が強かったこともあ り、全体として低濃度でした。
ヽ篤始ごと平均濃度の結果
  (単位はμg/m3)
     3/10 3/15
産業道路 9.3(0.44) 3.9(0.43)
国道15号 3.6(0.5) 3.4(0.6)
国道1号 4.5(0.42) 4.6(0.76)
 *()内は各地点合計の平均風速
   〈m/s〉
2日間の合計では、次のように
 産業道路が一番高い濃度で次が 国道15号の順でした。
産業道路(6.6) > 国道1号(4.6)  > 国道15号(3.5)


詳細は事務局へ。 (2017.3120)
【写真は国道1号の遠藤町交差】
情報掲載日:

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