持続可能な地域交通を考える会 (SLTc)
                           

コミュニティバス先進事例視察会(試乗&意見交換会)

地域の様々な事情を受けて、全国各地でコミュニティバス等の導入を求める取り組みが活発になっています。 こうした声は川崎市内でも出ており、試行運行などが繰り返されているものの、なかなか本格運行に至らないのが実情のようです。

そこで、都市部の住宅地の中で地域の様々な声に応えるべく小型バスやワゴンタクシーなどを組み合わせてコミュニティ交通を実現している東京都小平市へ訪問し、運行中の3路線に試乗した上で地域住民・行政の皆さんと意見交換をする先進事例視察会を、2010年 8月19日(木)に開催しました。

小平市のコミュニティタクシー(コミタク)は、ワゴン車タクシーを使った乗合バスです。バス停・時刻・運賃が決まっていて、誰でも乗ることができます。

【左写真】小川・栄町ルート。地域住民、交通事業者、自治体が協働して運行するコミュニティ交通では、自然と会話が生まれます。

【参考リンク】
小平市コミュニティタクシー
http://www.city.kodaira.tokyo.jp/kurashi/index09003006.html
小平市コミュニティバス「にじバス」
http://www.city.kodaira.tokyo.jp/kurashi/index09003002.html

【主催】
川崎の交通とまちづくりを考える会 (K-cube)
http://kcube.zouri.jp/2010.7kodaira-city-shiminnoashi.html
持続可能な地域交通を考える会 (SLTc)
http://sltc.jp/an2010.html#an20100819

<平成22年度 かわさき市民公益活動助成金事業>

小川駅(西武国分寺線・拝島線)に集合し、最初は「小川・栄町ルート」に乗車。ここは市北西部の住宅地で、2010年5月から1年間の実証実験運行が行われています。

上図が路線図ですが、試乗した日は道路工事に伴い一部迂回運行されていました。
実証実験運行中のため、バス停はベニヤ板と角材で手作り。

平日のみ、8:30〜17:00の30分間隔で運行していますが、実際に運行してみると夕方の利用が多いことから、ダイヤをずらすことも考えておられるそうです。

また、基本運賃150円は小平市内3路線とも同じですが、一日乗車券や回数券などは各地域の住民団体とタクシー事業者が各々工夫して行っているものだそうです。
運賃は150円。一日乗車券(300円)を買うと沿線のお店や温泉などで特典を受けられるそうです。
こうしたサービスも運行事業者(小平交通(有))と地域が沿線のお店に呼びかけて実施されているのだとか。

運行が始まるまでも大変ですが、走りはじめた後は継続運行のために、地域の皆さんに知って・乗っていただくための努力を続けられていることが分かります。
次に、小平駅へ移動して「ぶるべー号(大沼ルート)」に乗ります。

駅からバス停まで数分歩くのですが、ここ大沼地区では商店街が応援し、駅からバス停までの道の随所に案内の看板が張り出されています。

ここの商店会は熱心に協力されているとの事。利用者だけでなく、地域の様々な主体との連携して、継続運行に向けて機運を盛り上げてゆく取り組みもまた必要かもしれません。
大沼ルート「ぶるべー号」が到着。ここは本格運行が始まっており、車両やバス停は本格的なものが使われています。

「ぶるべー号」の名前は、小平市がブルーベリー栽培発祥の地であることから付けた名前だそうです。車両のデザインは市内の武蔵野美術大学の学生さんによるものだとか。

こちらは乗客が多く、私たち試乗組を含めて定員を超えてしまいましたが、小平市コミュニティタクシーは定員を超えた場合は追走車両が走るので(今回は試乗に伺うことをお伝えしてあったので予め追走車両をご用意いただいていました)乗客が多くても待たずに乗ることができます。
大沼ルートの沿線には、総合病院が2箇所と地域図書館・公民館があります。これらの施設内の正門前へ乗り入れ、乗降が便利なようになっています。

この路線を運行する東京昭和運輸(株)は、タクシーのほか、福祉輸送や引っ越しなども手がけているそうで、様々な車両を使っているようです。随走車には車椅子をそのまま乗せることができる車両が使われていました。
(普段運行している車両は折り畳み車椅子のみ利用可能。)

ここは平日のみ30〜40分間隔で運行されています。
最後に、コミュニティバス「にじバス」に乗ります。ここは小型バスを使い、路線バス事業者(西武バス)が運行しています。運賃は150円ですが、PASMO・Suicaも使え、一般の路線バスと変わらない感覚で利用できます。

運行間隔は20分(一周乗車時間は約40分)。朝7時〜夜7時まで、土休日も運行されています。
「にじバス」は、一般のバス車両(大型・中型)が入れないような細い道を運行しています。沿線の津田町には団地もあり、人口が多く、しかし鉄道駅が離れていることから高齢化に伴い交通不便が顕在化したことなどから、2004年より運行開始。地域の足として定着している様子です。

(この写真のみ、視察会当日より前に撮影したものです。他の写真は全て視察会当日のものです。)
3路線試乗した後、小平市中央公民館にて、小川・栄町コミュニティバスを走らせる会、小平に循環バスを走らせる連絡協議会、小平市役所都市開発部公共交通ご担当の皆様にご参加いただき、意見交換会を行いました。

本視察会は、ここ市民活動ポータルサイトをはじめとするホームページやチラシなどで募集し、川崎市内でコミュニティバス導入に向けて取り組む団体やご関心のある一般の方にご参加いただいたこともあり、2時間の意見交換会ではとても熱心な議論が行われました。

本視察会開催にあたり多大なご協力をいただいた、小川・栄町コミュニティバスを走らせる会、小平に循環バスを走らせる連絡協議会、小平市役所の皆様と、小平交通(有)、東京昭和運輸(株)、および当日ご参加いただいた皆様には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
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